「異人・変人と変革を」というミッションを掲げ、一人一人が自分らしく思い切り生き生きと輝く生き方・働き方を応援するアクティブ・コネクターでは、子連れ出勤(厳密には「子連れ経営」)に挑戦してみました。代表、松本が生後1ヶ月半の赤ちゃんと一緒に通勤し始め、社内のみんなで一緒に子育てをしてきて1年が経ちました。具体的な子連れ出勤の取り組みの様子はこちらをご参照ください。
今回はチームで働いている一人一人に、どういう思いをもつのか、インタビューをしてみました。赤ちゃんがいることでうるさいのか?実際に子育てをしている人から見る子連れ出勤っは?子育てがまだの人からみる赤ちゃんの存在とは?男性にとっては?女性にとっては?ベビーシッターという存在については?チーム全員の声をあますことなくお伝えします!
まず今回は子連れ出勤をする「子育てする女性」というペルソナと被るところが最も少ない、「子育て経験がない」「男性」メンバー視点からはどう見えているのか、ということで4名の男性メンバーへのインタビューをお伝えします。
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<<メンバープロフィール>>
Sacha
オーストラリア出身。異文化理解に強い関心をもち、修士号まで修得。初めて日本に旅行で訪れた時に日本に惚れ込み、JETプログラムで英語教師として来日。福島の小さな街で数年間過ごした後、新たな挑戦をという思いからアクティブ・コネクターに参画。ブレイクダンスができたり、コーヒーに詳しかったり多趣味。日本語が流暢でアクティブ・コネクターでは毎週異文化理解をテーマに日本語でスピーチをしている。
Masa
北海道出身。世界をより良い場所にしたい!貧困をなくしたい!という強い思いに突き動かされる形で、アメリカに留学。在学中にはアフリカを一人旅した経験あり。自身の起業経験、コンサルティング会社勤務、NGO勤務経験等色々なキャリアの道を経た後にアクティブ・コネクターに参画。誰よりも数字へのこだわりが強い野心家で、チームのドライバーとして会社を急成長させてきた。
Daichi
北海道出身。Masaとは高校時代のサッカーチームのメンバーとして長い付き合い。北海道の大学を出て当たり前のように就職をしようかと思った中で、このままでは違う!という思いから単身でアメリカに渡米。アメリカの大学を卒業の後は、異国の地で就活にはげみ、アメリカにある日系リクルーティング企業に就職。その後帰国してアクティブ・コネクターに参画。見た目は日本人、中身は西海岸人間。
Takuya
東京生まれ東京育ち。早稲田大学卒業の後、大手IT企業勤務。週末バックパッカーとして世界を旅したり、海外の人たちと交流をする中で海外の人がもつ「日本企業=ブラック企業」というイメージにショックをうける。日本の企業イメージの変革に取り組みたいという思いからアクティブ・コネクターに参画。おだやかな見た目に反して行動力と内に秘めた情熱がすごい人。入社してから毎週英語のスピーチに取り組む。
全く気にしない人もいれば、ビジョンの体現にワクワクする声も
—まず子連れ出勤をすることについてどう思いますか?
Sacha アクティブ・コネクターのビジョンは「生きること」と「働くこと」の枠組みを超えること。社内では、そのビジョン実現のために色々な取り組みをしていますよね。子どもが3人いるFernandesは他の人よりも多く在宅勤務をしているし、イスラム教徒の人のラマダン中への特別な勤務時間などを設定してます。子連れ出勤というのは、 アクティブ・コネクターの大きなビジョンの1つを体現していることで、他の取り組みと同じようなことだと私は感じています。
Masa 子連れ出勤については、何も気にしていないです。何か意見があるかと言われれば、全くないです。本当に気にしていない、その一言だけです。
Daichi ちょうど今朝、ニュース番組で子連れ出勤の特集をやっていました。そこでは視聴者投票で子連れ出勤に賛成か、反対か、という投票があったんですが、その視聴者投票では子連れ出勤反対の人の方が多かったですね。世間一般的にはやはり子連れ出勤については否定的なことが多いのだろうな、と思います。そこには、多分仕事とプライベートは分けるべき、という考えを持っている人が多いというのがあるんでしょうね。
そういう思いを持つ人の気持ちももちろんわかります。でも僕自身、子連れ出勤について僕自身は全く影響がないと感じています。
赤ちゃんがいるといことについて、特別な感情はありませんね。赤ちゃんとか子どもがどうとかではなく、一人人間が増えたな、という感じです。チームメンバーで新しい人が採用されれば、人が増えていくのと同じような感じです。ただもちろん大人とは違うので、最低限の扱い方への違いは出てきますけどね。でも一人の人間が増えた、というだけですね。
Takuya 子連れ出勤という発想が単純に面白いと思います。またこの子連れ出勤というのが、将来的に新しいチャイルドケアセンター等の画期的な事業に発展していことになれば、たくさんの大きな可能性を秘めていると思います。
というのも、アクティブ・コネクターに登録してくれる外国籍の方々は様々な国籍の人がいたり、中には働くお母さんもいます。日本の中で当たり前とされている働き方の中では、日本人の働く女性以上に悩むことも多いように思います。そんな中で、アクティブ・コネクターが新たなはたらく女性、はたらく外国人女性にとっての新しいオプションを作れれば、社会問題の解決になっていくのでは? と感じています。
今のアクティブ・コネクターでは仕事さがしというところがメインの活動になっているのですが、今後この子連れ出勤の取り組みが発展していく形で、はたらく外国人の方々の生活のサポートというところまで広がれば、もっと多くの外国人の方々の「生きる・はたらく」の力になれると感じています。
この写真のどこかにも赤ちゃんが実はいます
意外と気にならない赤ちゃんの泣き声、それよりも癒し効果が大きい
—子どもの声のうるささは気にならないですか?
Masa 子どもの声については、意外にそのうるささは感じないですね。先日、実家に帰った時に、オフィスに赤ちゃんがいるんだ、という話をしていたら、3人の子育てをしている自分の姉から「子どもの声はうるさくないの?」と驚かれました。姉にそう言われて初めて、あ。本来うるさく感じるものなのか。と気づきましたね。
新幹線とかで子どもが泣いていたりうるさいと、うるさいな、って舌打ちしている人がいますよね。僕自身はそういうことは絶対しないですね。むしろ舌打ちしている人がいたら、思い切り注意したいくらいです。
Sacha 子どもが癇癪を起こしたときは、確かに少し騒がしいと思うことはあります。でも赤ちゃんがいることでチームがとてもポジティブな雰囲気になります。子どもが機嫌が良い時に、Baby Roomから出てきてチームのみんなに挨拶をしたりしているところを見ると、Happyな気分になりますね。
Takuya 子どもが泣いたりするときの、うるささについては、大丈夫です。僕自身はノイズがあった方が集中できるタイプです。それよりも、癒されながら仕事ができてるという方が多いです。僕の友人でもアクティブ・コネクターのブログをよく読んでくれている人が多いですが、赤ちゃんがかわいいと言っています。
Daichi 正直なことをいうと、子連れ出勤が実際に始まる前は、泣き声がうるさいのかな、と心配していました。でも、実際に始まってみると、子どもの泣き声については、全く影響がないですね。泣き声がうるさいと思ったことはないですね。松本が大変そうだな、と思うことはありますが、自分への影響はないです。多分Baby Roomがあって完璧でないにせよ防音されるという最低限の環境が揃っているからかと思います。条件が揃っていれば、子連れ出勤も、みんなが想像するよりも影響がないと思いますよ。
子連れ出勤をしたいというベンチャー企業があれば、やってみるのも一つだと思います。もちろんオフィスの広さとかにもよりますけどね。アクティブ・コネクターのオフィスは他のベンチャーに比べても、特別広いわけでもないですが、Baby Roomを設置したりすれば実際に子連れ出勤ができています。私たちアクティブ・コネクターででもできるなら、他のもっと広いオフィスのベンチャーだったらやらない理由がないのでは、という位ですね。
赤ちゃんがいても淡々と仕事をするチームの様子
みんなで一緒に育てていくということ
—ベビーシッターさんについてはどう思いますか?
Sacha ベビーシッターさんがきているということについては、特に意見はありません。オフィスに色々な人がきているなーと思いますが、こんにちは、と挨拶をするだけ。全く問題ないです。
Takuya ベビーシッターさんが来ていることについては無駄とか贅沢とは思いません。子育ては一人だけでやっていくのは難しいと聞いています。昔は子育てといえば、おじいさん、おばあさん、そして近所の人に支えられていた、というのを勉強しました。そのため、アクティブ・コネクターでは、いろいろなベビーシッターさん、ひいては会社のみんなで一緒に育てていくというのは違和感がありません。
チームに当たり前のようにいる赤ちゃんの存在
それでもやっぱりまだ子育ては想像できない
—実際に子育てをすることへのイメージはふくらみましたか?子連れ出勤したいですか?
Sacha 自分の子どもが生まれたらどうするのか。まだ自分にとって子育てというのは、現実的なことでないからわからないというのが正直なところだけど・・・自分自身は連れてくるという決断をしないかな、となんとなく想像しています。
Masa 自分に子どもが生まれた時はどうするのか、自分は子育てに協力するというイメージをあまり正直持てないです。古風な人間だと思われるかもしれませんが、自分の妻になる人には、できるだけ子どもと時間を過ごしてほしいという思いがあります。
まだ子育てというのが現実的なことでなく、あまり考えられないので具体的な子育てについてのイメージはないですね。
Daichi 子育ての実感は湧かないですね。子連れ出勤していて赤ちゃんが身近にいるようになったとはいえ、いいところしか見えてないじゃないですか。松本の話でも、出産した直後は全く寝られないという話がありましたけど、オフィスで見えている赤ちゃんの様子、子育ての様子は、子育ての一部でしかない僕は思っています。
今の時点では子どもがほしいという心の準備はできていません。だって、子どもを育てるというのは、とんでもない責任ですよよね。自分自身はまだ子育ての覚悟や責任を持てないです。
Takuya 自分自身に子どもが生まれたら、色々な人と関わりながら、地域の人と関わりながらみんなで育てていきたいと思っています。実際に自分に子どもが生まれた時に、自分が子どもを連れてきてもいいのかなと思っています。ただ今はまだ子育てというのは現実的なこととして想像できないのが正直なところで、確実な思いというわけではありません。
育休が終わった後に、保育園に預けるという選択肢をとるのではなく、アクティブ・コネクターに連れてくるというオプションがあったら面白いかも、と思います。アクティブ・コネクターにいれば、色々な人と接するのが当たり前で、感性豊かな子で偏見みたいなものがない子どもに育つのではないかという期待がありますね。
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