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"異人”採用企業インタビュー第3弾:株式会社スヴェンソン 大西信次氏

はじめての外国籍社員は新卒ドイツ人。オール日本人の環境に新しい風と刺激をもたらす。

漫画家のやくみつるさんが広告、利用していることでも有名な増毛、ヘアウィッグ、ヘルスケア事業を行う株式会社スヴェンソンを訪問し、初めての外国人採用に踏み切った背景や現状から今後の展望までを取材させて頂きました。採用の先頭に立つ人事部部長の大西さんとの対談形式でご紹介します。

 

初めての外国人採用に踏み切った理由

—まずはじめに、外国人の採用を考えたきっかけについて教えてください。

スヴェンソンはドイツとインドネシアにグループ会社がありその関係からしても外国人がいたら良いな、と思っていたところはありました。また、個人的にダイバーシティは会社にとって良い刺激、影響を与えるという考えを持っていましたので、そこへの期待もありました。これは、前職の人事経験の中で外国人社員がもたらす良い影響を知っていたということと関係していると思います。

—実際に外国人社員を採用して、その方は今どのようにご活躍されていますか。期待に対しての貢献度合いはいかがでしょうか。

新卒での採用でしたが、求めたことに対して期待以上に活躍をしてくれていると感じています。会議の中でも積極的で、参加するからには一言は話そう、と自分で決めて臨んでいるのだということを本人も言っていました。ディベートの能力がすでに備わっているような点も立派だなと思います。今は上司の私の指示に基づきながら丁寧に業務にあたってくれてますが、3年後には、自分で企画、提案、実行全てを行えるようになっていてほしいと思っています。

IMG_3138

ダイバーシティの持つ力を信じて外国人採用に踏み切ったという大西さん

 

—そういった活躍は社内にも何か影響があるのでしょうか

日本人社員は大いに影響を受けていると思います。外国人であれ一緒に働けるな、という実感を持てたことと同時に彼の働きぶりは日本人社員へ新鮮な刺激を与えていると思います。ある意味危機感のようなものすら与えているのではないでしょうか。ですが彼自身はキャラクターも良いので、刺激を与えつつも嫌味になるようなことはなく、周りともよい関係を築いていると思います。お客様で外国の方も来られたり、英語、ドイツ語がらみの仕事もあるので、社員によっては彼の語学力を頼りに、私の知らないところで直接相談に来たりしてるみたいですね。

—ドイツ語、英語の語学力を生かされているということですが、外国人を採用する際に日本語能力に対して不安を持っている会社は多いと思います。御社ではその点についてはいかがでしたか。

日本語専攻で学んできただけあって、こみ入った話でも日本語でできますので言葉の面で困ることはありません。文章を作成する方については、社内向けのものに対しては訓練の意味も込めて細かくチェックを入れて更に向上させてもらうようにしています。逆に社外に対して彼が発信するものは、相手も外国人だとわかっていますので徹底的にミスをなくすまで修正を求めるというようなことはあえてしていません。隠れてフォローはしてますが(笑)。

 

IMG_3136初めての外国人社員として新卒入社したグレッグさん(中央)と採用の先頭に立つ大西さん(右)

 

外国籍社員へのマネジメントは?

—言葉の面で困るようなことはないとのことですが、マネジメントという面では、日本人社員と外国人社員は分けて考えているのでしょうか。

色んな考え方があると思いますが、私はそれはわけて考えています。
日本人であれ外国籍であれ同じ社員ですので仕事のパフォーマンスに対して求めるものや評価の基準は同じですが、やはり新入社員として異国から来て、まだまだ不安な事もたくさんあると思いますので、特別のサポートが生まれることは当然だと思っています。コミュニケーションを他の部下に比べて多くとったりと、私の彼に対する接し方から特別にかわいがりすぎなのではないかという指摘を受けることもありましたが、むしろそれくらいに思われて私は良いと考えています。たった一人の外国人ですので、社内の人間関係で嫌な思いをすることがないようにと思ってのことです。最初の1年くらいは、誰が彼を守っているのか一目瞭然なくらいの印象を与えることで、ガードできるものもあると思っています。

—外国人で且つ新卒社員ということで大西さんが特に気を配られ工夫されているのですね。とても順調にいっているような印象ですが、マネジメント面で難しさを感じるような場面はありましたか。

レスポンスが早く報告にもよく来るので、仕事面で特別マネジメントが難しいなと感じることはほとんどありません。むしろスピード感については高く評価しています。ただ最近注意した点は「時間」についてです。通常の業務と違い例外的に外に出る用があったときに、開始時間=集合時間というような理解でいたために他の社員が揃っても彼だけ来ない、ということが何回かありました。一度ちゃんと話そうと、集合は10分15分前に揃っている状態が日本では当たり前で、時間を守れない社会人はどんなに仕事ができてもビジネスの相手にしてもらえないと厳しめに伝えました。唯一の外国人社員である今、あなたの失敗はダイレクトに「外国人はやっぱりそうか」の印象に繋がってしまうのだという話もしました。理解してくれたか不明ですが(笑)。小学生のときから5分前行動を叩き込まれる日本育ちの社員とはそもそも時間感覚が違うということもあるのかもしれませんね。文化の違いによる認識の違いなのか、単に個人としてそうなのかは今でも正直よくわからないことは多々あります。

—「時間」、という日々の中で起こるマネジメント面での難しさについてお話いただきましたが、今度は長い目でみたキャリアパスという点から、何か気をつけていることはありますか。

今日もちょうど彼を呼んでそんな話を、ホワイトボードに書いて説明したところなのです。まず日本では急激な昇給があるわけではない、最初は「石の上にも三年」が基本であることを伝えた上で、ゆくゆくはパフォーマンスに伴っての昇給、キャリアパスが叶うということを説明しました。また現在、人事部での教育担当という明確な役割も与え、一人で担当をしているので私や会社から期待されているということは口には出しませんが感じていると思います。将来的には今のような管理系部署にととまらず営業サイドの事業部も含めチャレンジしてほしいと思っています。将来的な昇給・キャリアプランについてしっかり伝えることは長く働いてもらうためのモチベーションとしてやはり大切なことだと思います。

—将来をきちんと見せることで何に向かっているのかをお互いがわかるようにされているのですね。こういった工夫の中でグレッグさんの採用から3ヶ月が経ったところですが、何か大西さん自身がお気づきになった変化、期待していた効果に対する状況はいかがでしょうか。

ダイバーシティを取り入れることで会社に良い影響を与えたいという期待に対しては、日本人社員の活性化というところで思っていた以上の効果があったと思います。私が予想していなかった良い効果という点では、取引先の方からの反響でしょうか。
「外国人社員を受け入れて、スヴェンソンも変わってきていますね」や「こんな良い方をとったのですね」などの言葉をもらうことがありました。このような反応を頂くとは正直予想外にポジティブな影響です。外国人採用を始めるのにあたって、1人目での失敗はそのあとの取り組みに大きなマイナスの印象を残すことになると思っていましたので、外国人社員の1人目が彼で本当に良かったと思っています。

 

IMG_3152お話を伺う間にも信頼関係が目に見えるようでした

 

外国人社員採用の戦略について

—今後も外国人採用を通じたダイバーシティの創出を目指していくそうですが、採用戦略として大切にされていること、ポイントはありますでしょうか。

実は今回の採用を通して、当初考えていた外国人採用の戦略を変更しようと思っています。当初は、専門性が高いスペシャリスト人材に対して外国人の積極的な活用を考えていましたが、彼がたまたま新卒として入社してくれてからは、海外での働き方を知らない新卒の若者を日本の会社の中で専門職に育てていく方が当社には合っているのだろうと思うようになりました。いきなり専門的な仕事のできる中途のグローバル人材を投入してしまうと雰囲気もかなり変わると思いますし、現段階では社内がその変化に追いつくのはかえって負担になってしまうと思います。5年後くらいには、外国人が自然に働いている会社、コミュニケーションも英語でやりとりができているような会社に変化をしていきたいですね。

—そういったことは、まさにグレッグさんを採用されて実際に働き始めてから、実感としてわかったことなのですね。今後の展望についてはいかがでしょうか。

2020年くらいまでにはあと5人ほど外国人社員を増やしたいと思っています。3事業部ありますので、それぞれに1人ずつくらい入ることが理想です。中核を担う候補として入って欲しいので、将来的には役員の一部に外国人みたいな状況でもおもしろいと思います。また、グループ会社において外国人社長がいても面白いかもしれませんね。是非、グレッグさんにそうなれるように頑張って欲しいですね。

—最後に、これから外国人採用を考えてる企業にとって大切なポイントを一つあげるとしたら何だと思いますか。

やはりコミュニケーションだと思います。どの役割であってもしっかりコミュニケーションをとることができる人を選ぶことがとても重要なことだと思います。

—本日は貴重なお話をありがとうございました!—


<インタビューを終えて…アクティブ・コネクターより>
採用した側もされた側も幸せに働いていること、これは人材マッチングを行なっている弊社にとって一番嬉しい状況です。スヴェンソン様がこの状況を叶えている要因の大きな1つは、やはり人事部部長の大西さんのダイバーシティ創出に対する熱意と採用後の手厚いサポートだと弊社は感じています。暖かく迎える社員という全体像だけでなく、1人絶対的に自分を見ていてくれるとわかる誰かがいてくれること、これはたった1人の外国人として日本企業で働く社員にとって間違いなく大きな助けとなっているはずです。才能・個性豊かなグローバル人材の輪を日本企業に広げるべく、ますます精進していきたい!そんな気持ちとなるインタビューでした。

株式会社スヴェンソン様

増毛、ウィッグ、ヘルスケア事業を展開する業界のリーディングカンパニーです。「人々の生活をより良くする仕事を通じて明るい社会を築き上げる」ことを理念に社員が幸せに働くことのできる環境の構築にも力を入れています。
ホームページ: https://www.svenson.co.jp/

 

 

小林喜子
小林喜子
Account Manager & Storyteller 就活への違和感を感じ、2つの内定を辞退。アクティブ・コネクターのインターンから参加し、フル参画。穏やかな雰囲気の中に秘めた情熱と行動力があり、ベトナムでのNGO活動、テニス部キャプテンだった経験がある。

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