<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=489525144907814&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">

Active Connector Blog

 

All Posts

"異人”採用企業インタビュー第4弾:ウェブリオ株式会社 相澤貴俊氏

外国人採用は目的ではなく会社が大切にする価値観とのマッチングを行った”結果”。自分が「何者か」を問わずに応募できることが真のダイバーシティ推進。

学生から社会人まで幅広い英語学習者に利用されているオンライン辞書の定番Weblio辞書を運営するウェブリオ株式会社を訪問させて頂きました。すでに外国人社員が活躍されているという同社では採用の現場において何を大切にされているのかを伺いました。経営企画部マネージャーの相澤さんとの対談形式でご紹介します。

 

社員の10%が外国籍社員


—御社では以前より外国人社員の方が働かれているとのことでしたが、現在は何名ほどいらっしゃるのでしょうか。

弊社は正社員全体で50名弱の人数になるのですが、現在はそのうち5名が外国人社員です。出身国はそれぞれ中国、台湾、アメリカ、イギリス、モザンビーグと異なります。外国人採用に特別力を入れているということではないのですが、国籍や性別は採用条件と一切関係ありませんので、外国籍であれ日本人であれ応募を頂ければ選考を行っています。新卒で入る予定の方にも、今年は韓国人の方がいたりします。過去に遡ると国籍の種類は10カ国以上に上るのではないでしょうか。バングラデシュ、フランス、インドネシアなど、特に東南アジア系の出身国の方はほぼ網羅してきたように思います。

—弊社からご紹介させて頂いたジョシマールさんは現在御社の中ではどのようにご活躍されているのでしょうか。

ジョシマールさんはとても真面目で、オンとオフをきちっと切り替える社員が多い弊社の特徴によくマッチしてくれていると思います。仕事では開発の中で自分の考えてきたことを提案するような場面もよくあるようです。仕事に対する真摯な姿勢は素晴らしいなと思っています。世間的によくイメージでもたれるような真面目な日本人社員に対して外国人は遅刻が多い、よく休む、のようなことを社内で感じたことはありません。ジョシマールさんをはじめみなさん本当に真面目に働かれています。「外国人社員」が新しく入って何か良い影響があったか、と聞かれると外国人をそもそも何かの目的のもと採用しているのではなくシンプルに戦力としてみているので、外国人ならではというところでいうと正直ないといった方が近いかもしれないですね。

IMG_2733- ウェブリオ様でご活躍のジョシマールさん

 

—外国人を採用することが目的ではなくあくまで戦力として、とのことですがそれでもはじめのうちは日本人社員との間でうまくいかなかったこと等はなかったのでしょうか。

初期のうちからアルバイトで外国人の方がいたりしたので、外国人が社内にいるということ自体がはじめから自然なことだったように思います。現在も社内には固定化された概念のようなものがなく、人を寛容に受け入れるような雰囲気があります。英語を扱っている会社ということもあり、社員のうちの半分くらいは海外での生活、留学経験があったりするので新しい人や考え方への拒絶反応のようなものはないのだと思います。
現在は社長の意向もあり弊社ホームページで「ダイバーシティ推進」について専用のページを作っていますが、外国人に限らず弊社に興味を持って頂いた方に自分が何者であるのかを問わず、気にせず応募して頂きたいとの思いからできたものです。外国人積極採用、大歓迎、と特別掲げているわけではないのですが、根底にあるこういった価値観が社内の自然な寛容性を形作っている面もあると思います。

 IMG_3189 (1)

「外国人の採用」が目的ではなくシンプルに戦力だとお話の相澤さん

 

外国人マネジメントのポイントとは?

—「外国人」ということを良い意味で意識していない印象を受けますが、マネジメント面ではどうでしょうか。ルールや規則面で何か特別気をつけているようなところはありますか。

外国人だからどう、というのは弊社では本当に見当たらないのですが、あるとすれば出身国の事情に合わせた休暇の取り方に柔軟であることなどでしょうか。たとえば日本人にとってお盆休みは休暇として根付いているものですが、中国出身の社員にとってはお盆休みはいらないから2月の春節に休暇がほしい、というようなことがあったりします。人によってはそれがクリスマスに変わったりしますね。外国人だから対応が変わること、といったらそれくらいですね。規則やルールを作ったり作り替えたりするときも外国人社員を特別意識することはほとんどありません。社員にとってどうかを考え、過去に課題としてあげられてきたことをルール化したりしています。

—言葉の面ではどうでしょうか。ジョシマールさんを採用されたときは日本語が話せることは条件ではなかったと思うのですが。

弊社で働いている外国籍の社員は日本語が話せる方が多いのでその中でジョシマールさんは唯一英語がメインの言語になる方です。仕事で専門用語を使うような込み入った話になると、ジョシマールさんのいる開発メンバーとの間に開発メンバー外で英語を話すことのできる社員が間に入りコミュニケーションをとっています。それで十分対応できているので特に言語面での問題は感じないですね。

 

価値観を共有する人を採用していくためには

—お話を聞いていると御社の中には外国人採用とは関係なくもともと寛容性や一定の価値観が共有されているように感じるのですが、そういったメンバーを見極める採用には何か秘訣があるのでしょうか。

ここ一年ほど採用の際には、優秀かどうかも大切ですが、それ以上に一緒に働きたいと思える方かどうか、という点に重きを置いています。つまり同じ価値観を共有できる方かということです。中途採用ではある程度求めているスキルを持っているのかどうかはもちろん注目しますし大事な一つの要素ではありますが、たとえ最高のスキルを持っていたとしても一緒に働きたいと思えなければ採用には繋がらないです。

また、弊社は他社と比べると長期インターンシップを本格的に取り入れたタイミングが早く、5年以上前から始めていたのですが、学生から正社員につながる場合も、やはりどれだけ優秀かよりもウェブリオのサービスが社会の役に立つことに喜びややりがいを感じることができるかどうかの方が大事だとわかってきました。仕事への動機は、収入やステータス、自身のキャリアなど人によって異なりますが、特にやりがいやサービスへの思いを働く動機として持っている人のほうが、長い目線でサービスと社会への価値を作っていく弊社の事業との相性が良く、同時に同じ価値観を持った方が集まることがプラスの相乗効果となっていくということを、採用での経験の積み重ねの中で強く感じています。

 

Slack for iOS Upload (5)エンジニアとしてご活躍の外国人社員

 

—採用基準においてどのようなことが大切かをわかられていると、やはりその後の定着もよいのでしょうか。

近年は定着もよくなってきました。そもそも組織として創業期に比べれば安定し、一山超えたところではありますので、そういった会社の状況そのものが社員の定着に繋がっている点ももちろんあると思います。私は3年ほど前に入社したのですが、そのときはまだ社員の定着が良いとは言いづらい状況でした。ベンチャー企業はどこもそうだと思うのですが、初めのうちに集まるメンバーは個性を生かしたいとんがったタイプの人が多く、組織として整った環境を作る必要性が生まれにくいところがあります。ですが一山超えて人数も増えてくるとそういう人たちばかりではなくきちんとした組織の中で働きたいと思う人も入りますし、会社としても働く環境を整えていかなければなりません。

会社としての持続的な成長を考えると、例えば残業がなければ成り立たないような状況では先が長くないことは目に見えています。実際に弊社では残業はほとんどなく19時を回ったあたりでオフィスに残っている社員はほぼいません。外国人社員を意識してのことではありませんが、こういった点も結果的に外国人の方が働きやすい理由につながっている可能性はあると思います。日本人社員にとって働きやすい環境も外国人社員にとって働きやすい環境も実は同じなのだと思います。

—外国人と日本人の隔たりをもたない御社ですが、あえて外国人採用に大切なポイントをあげるとしたら何でしょうか。

日本が好きで来日し、日本で仕事を探されている外国人の方は多いと思うのですが、その情熱がどれだけ仕事そのものに向けられているのかを知ることは大切なことだと思います。極端に言えば日本が好きでなくとも仕事への情熱や本人が大切にしていることの優先順位が確認できれば一緒に働くということにおいて全く問題はないと思います。そして日本の会社側で言えば、凝り固まった習慣や概念のないベンチャー企業こそ外国人社員をうまく活用していけると思います。

 

—本日は貴重なお話をありがとうございました!—


 取材を終えて 〜アクティブ・コネクターより〜

ウェブリオ様のホームページには、「多様性確保は“弱者保護”的な福利厚生ではなく会社の成長戦略」であるとはっきり記載されています。相澤さんにお話を伺うことでこの言葉が実際にどう実行されているのかを垣間見ることができたように思います。外国人だからどうということではなく、社員にとって会社にとってどうかと考えると自ずとみんなにとって良い環境になる、そういった状況が生まれていました。外国人採用というトピックでお話を伺っていても気がつくと日本人社員を含めた社員皆さんのお話になっていることがまさにそれを表しています。国籍の違いがある前に、まずシンプルに会社とその人がマッチングしているか、情熱が同じ方向を向いているか、採用の根底にある部分を見せて頂いたような気がしました。他者に寛容な職場は外国人だけでなく全ての人にとって気持ちの良い場所であることを改めて考えさせられたインタビューでした。

 

ウェブリオ株式会社

 辞書や翻訳を事業の中心にオンライン辞典サイトWeblioを運営されています。近年ではAI英語学習アプリやオンライン英会話学習といった新たな学びの提供から留学支援事業まで、辞書を超えた外国語学習に関連する様々なサビースも拡大しています。

ウェブサイト:https://www.weblio-inc.jp/

小林喜子
小林喜子
Account Manager & Storyteller 就活への違和感を感じ、2つの内定を辞退。アクティブ・コネクターのインターンから参加し、フル参画。穏やかな雰囲気の中に秘めた情熱と行動力があり、ベトナムでのNGO活動、テニス部キャプテンだった経験がある。

Related Posts

盲目的な「欧米モデル」は  危険信号!  “ダイバーシティマネジメント議論”の落とし穴

「ジローさん」の名で悩める人事界から絶大な信頼を寄せられる人事のスーパープロフェッショナル中澤二朗氏と、多様性と本格的に向き合い始めた日本企業の課題についてお話を伺いました。人事キャリア30年、採用の現場では数多くの留学生との面接を重ね、厚労省による日本企業の高度外国人材受け入れ促進では有識者委員を務められてきました。

優秀な外国人エンジニア採用のための年収600万円の壁

トップ大学の博士号を出て、職歴があり、日本語もある程度できる、即戦力になる外国人エンジニアを採用したい! そう思われている企業の方は、これから「年収600万円を提示できるかどうか」という壁に直面されることが増えてくるかと思います。 年収600万円というのは、優秀な即戦力の外国人エンジニアの方が最近求める傾向にある希望年収です。なぜこの年収を希望されるかというと、この年収が彼らのビザを決める重要な要因になるためです。 今回は実際に弊社でみた外国人エンジニアが年収600万円を求めそれに対するベンチャー企業の対応のリアルと、高度なスキルを持つ外国人エンジニアが希望するビザの概要についてお伝えしたいと思います。

世界大学ランキングが上がっても・・・ケンブリッジ、NUSからの留学生が東大で感じたこととは?

世界大学ランキングの1つの、QS World Rankingsの2019年版が発表されました(URL)。この大学ランキングは、国際ランキング専門家グループに公式に認められているもので、世界の大学ランキングとして信用度があるものとされています。そのため、日本政府の大学の国際化政策の中でも、この世界大学ランキングにおける日本の大学のランクイン状況を1つのKPIとしてトラッキングしています(URL)。