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意外と見落としていませんか?外国人エンジニアとの日常会話:3つの配慮ポイント

外国人エンジニアを採用したベンチャー企業が直面するコミュニケーションの壁。今回は、多くの企業が見落としがちな、日常会話について大切な3つのポイントをお伝えします。

最近のベンチャー企業の採用戦略の傾向として、採用時に必要な日本語力を下げることで優秀な外国人エンジニアを採用する企業が増えてきました。そういった採用戦略により無事、優秀なエンジニアを採用できるようになった一方で、残念ながら外国人エンジニアが1年以上定着してくれない・・・と悩む企業もあります。

「外国人だからどうせすぐ辞めるのでしょ?」よく日本人の方から聞かれるコメントです。外国人だから、というだけですぐ辞める訳ではありません。忘れてはいけないことは、御社に留まる方がメリットだと感じたら、つまり御社以上に魅力的な場所は存在しない、と確信できたら、わざわざ転職をする必要はない、ということです。

今までのBlogシリーズでは、御社が外国人エンジニアにとって魅力的な職場環境になるために重要な、会議における言語社内の文書の英語化についてお伝えしました。今回は、外国人エンジニアを採用した後にどんな風に日常会話で配慮すべきなのか、というポイントをお伝えします。なお今回の記事を執筆する上で、実際にベンチャー企業で働く外国人エンジニアの方々にインタビューをしながら、彼らの意見を参考にまとめました。

 

目次
・なぜ日常会話が大切なのか:日々疎外感を醸成していませんか?
・ポイント①:完全に日本語をなくす必要は全くない
・ポイント②:外国人エンジニアに会話のキャッチボールを投げる
・ポイント③:勝手な推測をしない

 

なぜ日常会話が大切なのか:日々疎外感を醸成していませんか?

まず、御社が外国人エンジニアを採用したのであれば、もしくは採用する計画があるのであれば、なぜ日常会話に配慮をする必要があるのか、という理由についてお伝えします。その理由としては、外国人エンジニアの定着を考える上では、彼らの感情面への配慮が必要だからです。

ある調査によると、離職を考える人の半数近くが、企業文化であるとあります(参照)。また93%の人が、もっと思いやりのある職場(会社)であれば会社に留まる、と答えている調査もあります(参照)。その他にも離職理由についての調査は色々とあるため、これらはある一部の調査結果ではありますが、上述の調査内容から見えてくることは、外国人エンジニアの方々の定着を考えるのであれば「外国人エンジニアの方々が会社で日々どう感じているのか」といった感情面への配慮する必要があるということになります。日常会話において外国人エンジニアへの配慮が足らないということは、外国人エンジニアの方々に、日々「チームから疎外されているんだ」というネガティブな感情を作り出すことにつながりえます。

例えば、皆様が外国人エンジニアの方の気持ちになって、外国人への日常会話の配慮のない会社でのある1日を過ごすことを想像してみてください。

会社に着きました。「おはようございます」とみんなに挨拶はします。挨拶を返してくれる人もいます。しかしそのあとに特に何も会話がありません。一方で日本人の他のメンバーが職場に来た時には、日本語で軽いジョークのようなものが交わされています。お昼の時間になると、日本人の人たちはお互い色々と今日は何を食べようか、というような内容の話を日本語で話し始めます。しかし早口であったり十分に日本語がわからないのでその会話には入れません。自分がその会話に入らないがゆえに、他の日本人の人たちは、ランチに一緒に行くのは興味がない、と判断してなのか、もしくは日本語ができない人がランチの場所にいると場が盛り上がらないと考えてなのか、ランチは日本人メンバーだけで行ってしまいました。一人取り残されて寂しい思いをしましたが、その寂しい思いをわざわざ誰かに伝えたり相談するのも恥ずかしいように思い一人孤独と戦います。お昼から帰ってきて、みんな仕事をし始めます。しばらくすると、ある人が仕事で面白いことがあったということで、何か他のメンバーに日本語でその話を面白おかしくします。他の人たちも盛り上がって、その話に乗って、色々と笑い声が聞こえます。しかし、あなたは十分に日本語がわからないので、その会話を小耳にしながらも、仕事に集中したふりをします。帰宅の時間になりました。みんなにお疲れ様でした、と言います。みんなも「お疲れ様でしたー」と返してくれますが、その後特に会話もなく、そのまま帰宅します。

もしも皆様がこういう状況に置かれたらどんな感情を持つでしょうか。多くの人がチームからの疎外感を感じるのではないでしょうか。

外国人エンジニアの方が、日々チームの中で起きている日常会話に入っていないのが当たり前だとしたら、そういった企業文化は外国人エンジニアの方から見ると、「思いやりがない企業文化」と映るでしょう。日常会話というのは日々オフィスの中で起きているものです。その日常会話が展開されるたびに、外国人エンジニアの方々がチームからの疎外感を感じるきっかけを醸成するのは、百害あって一利なしです。

 

ポイント①:完全に日本語をなくす必要は全くない

それでは実際に外国人エンジニアへの日常会話をどのように配慮していけば良いのか、ということについて、3つのポイントをお伝えします。

まずポイントの一つ目として、外国人エンジニアへの日常会話を配慮するといっても、日常会話を完全に英語にしていかなければいけない、という訳ではありません。日常会話が日本語のままなのかどうか、ということそのものが問題に発展する訳ではありません。

その理由としては、外国人エンジニアの方からすると、外国人、というマイノリティの存在がいるだけで、他の日本人メンバーにとって心地よいはずの日本語での日常会話まで自分の言語(英語)に合わせてもらいたいと思っているわけではないからです。日常会話は、業務を遂行する上で絶対に必要なものではなく、あくまでチームの潤滑油です。自分(外国人エンジニア)が入ったせいで、日本人メンバーが日常会話でお互いギクシャクし始めるのは見るのはさすがに罪悪感がある。そんな声をよく聞きます。

また他にも、日本で働く、ということを決めた外国人エンジニアにとって、日本語を含めて日本文化を学びたい、という思いがある程度あります。業務に必要な日本語をゼロから完璧に覚えることは難しくても、日常会話くらいは頑張ってできるようになりたい、という思いを多くの外国人エンジニアの方はお持ちです。せっかくの日本語の日常会話を勉強するいい機会を、あえて奪う必要はありません。

大切なことは、日常会話の言語が日本語なのか、英語なのか、ということではありません。日常会話において、どんな風に外国人エンジニアの方に「接していくのか」という態度、マインドセットがとても重要です。

 

ポイント②:外国人エンジニアに会話のキャッチボールを投げかける

次に、日常会話でどのようなマインドセットを持っていくべきかということについてお伝えします。まず日常会話における大切なポイントは、外国人エンジニアの方の日本語能力に関わらず、とにかく「直接」話しかける、すなわち会話のキャッチボールを外国人エンジニアに投げる、ということです。

例えば、夏休みはどこにみんな遊びに行くの?という雑談で盛り上がっていたとします。その会話が展開されている場所に、ある程度日本語がわかる外国人エンジニアの方もいるとします。日本人メンバーは次々と自分の夏休みの計画を話します。しかし、外国人エンジニアの方はそのお話に参加してきません。皆様が日本人だったら「きっとこの話がつまらないから、外国人の人は会話に参加してきていないのだろう」という思いを持つかもしれません。しかし、実際のところ、外国人エンジニアの方はたとえ日本語がある程度理解できて、実は会話に参加したいと思っていても、なかなかその会話に入るタイミングが見つからないだけだったりします。

なぜ日本語力があっても、うまく日常会話に参加しづらいのでしょうか?ある外国人エンジニアの方がわかりやすく説明をしてくれました。英語での日常会話では常に「Back and Forth」(会話のキャッチボールが素早くやりとりされる)なスタイルが取られます。一方で日本語での日常会話は、英語での会話よりも一人の人が長く話して、みんな自分が話す順番をわきまえて話し終えたタイミングでうまく入っていくようだ、とのことです。日常会話において、日本語と英語でのスタイルの違いがあるんですね

こういった言語特有の日常会話のスタイルというのがあるため、たとえ日本語力がある程度あっても、「今自分が話し始めたら失礼なのかな?」と考えてしまうと、なかなか日常会話に外国人エンジニアは参加しづらいという現状があります。外国人エンジニアを採用したチームとしては、日本語で日常会話が話されている時は、積極的にその場にいる外国人エンジニアの方に「君はどう思う?」とボールを投げてあげるようにしましょう。

 

ポイント③:勝手な推測をしない

日常会話での外国人エンジニアへの配慮として大切なポイントの3つ目として、「勝手な推測をしない」ということです。日本人の多くの方が「配慮をする」ということは、色々と先回りをして、相手の気持ちを考えたりすることだ、と思われているかもしれません。しかし異文化の人とともに働くということは、色々と先回りをする、すなわち相手の状況を想像する、ということが非常に難しいということです。自分だったらこう考える、という常識が通じないのが、異文化の人とのコミュニケーション。外国人エンジニアの方を採用したチームの人達は、とにかく「Make no assumption」勝手な推測をしない、ということを徹底する必要があります。

例えば、外国人エンジニアの方の話す日本語の中には、直接的な表現が多い方がいるかもしれません。そういった表現をする方に対して「この人は気が強い」とか、「この人はいつも否定ばかりしていてネガティブな人だ」などという判断は禁物です。多くの日本人は日常会話において、相手と反対の意見を述べる時に「確かにそうだよね。でもさ・・・」というように、うまくクッションをおいて話すようある意味教育されてきました。しかし海外では、そんな風にクッションを置かなくても、否定をすること、議論をすることは全く悪いことではないと教育されてきている人もいます。そういった異文化で育った人の会話スタイルは、例え日本語という違った言語になったとしても慣れ親しんだ会話スタイルを使い続けることがあります。

他にも「外国人だから」、もしくは「○○教を信仰しているから」「ベジタリアンだから」といった相手の属性や生活スタイルを理由に、きっとこの人は興味がないはず、と先回りしてしまうことはNGです。例えば、飲み会を企画するとします。イスラム教徒の人だったらアルコールが飲めないからきっと興味がないよね。むしろお誘いする方が失礼にあたるんではないか?と勝手に推測し、飲み会を誘わない、というのはNGです。イスラム教徒でお酒が飲めなくても、他の人がお酒を飲んでいる場に参加すること自体は抵抗がない方もいます。あるベジタリアンの方は、「自分は基本はベジタリアンだけど焼肉に誘われたら、焼肉には参加する」と言っていました。焼肉が日本にとっての一つの交流の文化だと知っているし、そこまで厳しく野菜でなければダメという訳ではないから、とのことです。

他にも一回目飲み会に誘って一度外国人エンジニアの方が「今日は忙しいから」と断ったとします。そうすると、日本人は色々と推測をして「この人は忙しいという理由で一度飲み会を断ったから、また誘うのはきっと迷惑だろう・・・」と考えるかもしれません。しかし、そんな推測も不要です。1回目断られたとしても単純にその人が忙しかっただけ、の可能性が多くあります。むしろ日本人なら誘われたら断らないのが礼儀かもしれませんが、外国人の方は、本当に忙しかったら断ったって仕方ないよね、という感覚がむしろ”普通”であることを忘れないでください。1回目誘ってダメだったとしても、とにかく勝手な判断をせずに、2回目、3回目、と誘ってみてください。

大切なことは、何事にも置いても勝手な推測をしない、ということです。

 

♢♢♢

いかがでしたでしょうか。外国人エンジニアへの日常会話の配慮は、複雑な制度改革も必要がなく、基本的に一人一人の態度・マインドセットを変えることだけで実現します。大きなコストも特に必要ありません。とはいえ、御社の社員の方にとって外国人エンジニアがいなければしなくてもいい配慮で面倒だ、と最初は感じられる方も一定数いるかと思います。大変なのは最初だけで、一度慣れてしまい習慣になっていけば、苦労はありません。また外国人エンジニアの方が日常会話にもっと参加するようになることで、チームでも異文化の人の新しい価値観に触れることが新鮮だったり貴重なポジティブな経験となっていくかもしれません。優秀な外国人エンジニアの定着のため、と開始した日常会話への配慮が、最終的に定着以上の新たな御社の素敵な環境づくりに貢献していくことを願っております。

 

 

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外国人採用の成功は、グローバルチームとしての活躍を迎えられてこそ
求められるのは単なる完全英語化ではなく、ポイントを抑えた機能する英語化です!

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外国人エンジニアの採用を検討しているが、結局高い
日本語能力を求めざるを得ず、採用が進まない
すでに外国人社員が在籍しているが、言語の壁が問題になっている
先を見据えグローバルなチームを作っていこうと考えている

御社の状況に合わせた場所から取り入れることが可能な、
3つの場面から構成されています

◆会議の英語化 4つのポイント
◆文書の英語化 3つのポイント
◆日常会話で気をつける 3つのポイント

*受け入れ環境チェックリスト入り
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松本麻美
松本麻美
「異人・変人と変革を」外国人ハイスキルエンジニアとベンチャー企業をつなげることで、一人一人が情熱を思い切り追求できる世界を創ることを目指すアクティブ・コネクターを2013年5月に創業。17歳で単身渡英。ウェールズの寄宿舎での2年間の生活、カナダでの大学生活を経て、就活やインターンに明け暮れる大学院生活を送ったのち外資金融に入社。311を機に退職をし、パキスタンに渡る。その後情熱に突き動かされるままに起業。

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