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ベンチャー企業で外国人留学生を採用するなら・・・日本ではたらきたい理由別、採用&マネジメントのポイント

外国人採用を戦略的に進めていくベンチャー企業が近年急拡大しています。そんな中、外国人採用と一言にいっても、色々なタイプの外国人の方が日本企業での就職を希望していて、一体どういうところに採用ターゲットを絞っていけばいいかわからない・・・そんな声がよく聞かれます。

メディアでもよく取り上げられるるベンチャー企業がやっているように、インド工科大学に採用リクルーティングにいけば良いエンジニアが採用できるのだろうか?はたまた、英語公用語化を進めている日本の大手IT企業で働く外国人エンジニアをヘッドハンターに引き抜いて貰えばよいのだろうか?もしくはたまに営業メールが届く、海外の大学からの「無料インターンシップ」というのを試してみれば良いのだろうか?

本当にたくさんの情報が行き交い、様々なオプションが提示されてきている中で、外国人採用といっても、どこから始めて行ったら良いのかわからなくなります。

私たちは270社を超えるベンチャー企業の外国人採用のお手伝いをし、成功に導いてきました。その経験の中でも一つの成功パターンとしてある、外国人留学生というところにターゲットを絞って行くことのメリットと、外国人留学生の中でも特にどういう思いを持っている人の方がより採用で注目していくべきか、また採用後のマネジメントで工夫できるポイントを整理してお伝えしたいと思います。

[本記事の対象となる方]
・ベンチャー企業で外国人採用を検討しているもしくは進めている経営者・人事の方
・外国人採用を戦略的に進めていくためにターゲットペルソナの考えをもっと知りたい経営者・人事の方
・過去に外国人留学生の採用に取り組もうとして失敗した経験がある経営者・人事の方



目次
・ベンチャー企業にとって外国人留学生を採用することのメリット・デメリット
・タイプ1「日本で留学生として楽しんだ後、今度は就職して社会人として日本を体験してみたい!」の採用&マネジメントのポイント
・タイプ2「留学してから、日本が好きになったから」の採用&マネジメントのポイント
・タイプ3「日本は海外に比べて、安全な国だから」の採用&マネジメントのポイント
・最後に:動機はあくまで動機。その後のコミュニケーションが重要

 

ベンチャー企業にとって外国人留学生を採用することのメリット・デメリット

限られた資金を有効に使い急拡大をしていきたいベンチャー企業が外国人留学生をターゲットにして、外国人採用を進めていくことのメリットと、同時にデメリットをお伝えしたいと思います。

まず、メリットとしては、下記のようなことがあげられます。

外国人留学生を採用するメリット

①希望年収が比較的ベンチャー企業の「届く範囲」

ベンチャー企業が今積極的に採用を進めていきたいのはもちろんエンジニアかと思います。特に最近ニーズが高いのは人工知能系のエンジニアです。そういった人工知能エンジニアですでに日本で働いているとなると、すでに年収1000万円のオファーをもらって働いている外国人エンジニアも多数います。そういった方々の希望年収は、同額かそれ以上、場合によっては少し金額を下げてでもということはありますが、かといっていきなり現在の年収が1000万円のところから、希望年収600万円でも、とはなりません。

一方、外国人留学生となると、もちろん彼らも転職・就職市場における平均オファー額を様々な形で情報入手をしていて、決してマーケットレートから明らかに低い金額を希望する、ということはありません。一方で、彼らの希望年収は比較的ベンチャー企業でも頑張ればオファーができるくらいの金額であることが通常です。先日私たちが採用のお手伝いをした東京大学の修士課程で人工知能の研究を有名研究室で取り組んでいた方の希望年収は650万円でした。最終的にはオファー金額を800万円のところに就職されましたが、ベンチャー企業にとっても提供できる給与と彼らの希望年収が比較的折り合う傾向が高いと言えます。

なお、希望年収のとおり給与を提示していたら採用できる訳ではない、ということについての記事についてはこちらをご確認ください。

②日本でのカルチャーショックは経験済み

二つ目のメリットは、日本の大学に在籍している外国人留学生であれば、2年間は日本で生活をしてきているということになります。その過程において色々な偏見や差別にも直面してきているはずです。それでも、なお日本で働きたいという思いがあるという場合は、そういったネガティブなカルチャーショック・経験をうわまるだけの強い思いがあります。

私たちが今まで面談や色々な場所で聞いてきた外国人留学生の悩みとしては、研究室の飲み会に自分だけ外国人だから誘われないといったことだったり、電車に座ったら横に誰も日本人がなかなか座ろうとしないといったことがありました。

③研究室とのつながりが作れる可能性も

次に外国人留学生を採用するメリットとしては、その留学生が所属する研究室とのつながりが作れるということです。そのつながりがあると、何か教授との共同研究を打診しやすくなるパイプになったり、その後研究室の後輩や先輩などを紹介してくれて採用にも繋がっていくという可能性もあります。

外国人留学生を採用するデメリット

いいことづくしなのか、というと、もちろん外国人留学生を採用ターゲットペルソナとするデメリットはあります。

①正社員入社できるタイミングが限られている

外国人留学生として日本にいるということは、その大学を卒業するタイミングでしか御社でフルタイムで働けないということです。通常秋入学の方が多いので、フルタイムで働き始められるタイミングは夏頃ー9月くらいから、となります。もしも4月入学で大学に入られた方であれば、4月からフルタイムで働けるということになります。即戦力としてすぐにでも働き始めてほしい、という思いをもつベンチャー企業としては、この卒業のタイミングまでフルタイムで働いてくれない、というのは少しじれったい思いをするかもしれません。

②内定受諾の後も安心できない

次に、外国人留学生は卒業までの間に、就職活動をし続けて「より良い就職先」を真剣に探している方が大半です。転職活動だと、良いところに出会ったらそれで転職活動は終了、となる中途の方とは異なります。

そのため、御社からオファーを出して、外国人留学生の方が内定受諾をしてくれたとしても、正直なところ実際に入社してくれるその日までは安心できない、というリスクがあります。内定受諾の後のフォローが大切なのはもちろんのこと、採用するベンチャー企業側だけではコントロールできない側面が確実にあります。

 

タイプ1「日本で留学生として楽しんだ後、今度は就職して社会人として日本を体験してみたい!」の採用&マネジメントのポイント

 

♢採用ターゲットペルソナの思いと背景

これがまず私たちがよく聞く理由です。一言でいうと「好奇心」です。

外国人留学生として日本は数年間満喫してみた。今度は、社会人としては日本が今度はどう見えるのか体験してみたい!という思いです。

特に外国人留学生として日本で勉強をしていた時は、所属する研究室や学科によっては、周りは外国人留学生ばかりという状況の人も多くいます。日本に滞在していたにも関わらず、実際に日本人に囲まれて、日本的な生活をしていたわけではない、という人もいます。そんな人は、社会人として日本に残ることでもう少し日本人のコミュニティーに入って、日本を体験したいという思いがあります。

♢好奇心で日本で働きたい外国人留学生の採用&定着のポイントは?

好奇心で日本にいたい、という思いを持つ留学生をマネジメントしていくポイントは、彼らの好奇心をポジティブな体験に変換していけるよう積極的なコミュニケーションをとっていくことです。

日本で今度は働いてみたい、という気持ちがある外国人留学生は、前述の通り、必ずしも日本の文化にどっぷりとつかって、日本人が好きになったから、日本にこれから根を張って長期で過ごしていきたい、という強い思いがあるわけではありません。

もしも御社が採用した外国人留学生にある程度長く働いて欲しい、という思いがあるのであれば、彼らの日本での働きや体験を客観的に俯瞰して感じられる機会を作れるよう、意識して接していくことが大切です。具体的に取り組めることは下記の通りです。

・採用する外国人留学生にメンターをつける。

・マネージャーが定期的にOne on Oneをする機会をもつ。

なお、メンターやマネージャーがコミュニケーションを定期的にとる際には、意識して「今の企業での体験をどう感じているのか?何を学んでいるのか?何に苦労しているのか?」などを寄り添って聞いていく姿勢が大切です。できるだけ外国人留学生とのラポールを築き、彼らから率直な形でどんな「理不尽さ」を感じているのかを聞き取れる関係になり、それらの体験を一緒に消化していく、という作業にコミットしていくことが大切です。

 

タイプ2 「留学してから、日本が好きになったから」の採用&マネジメントのポイント

 

♢採用ターゲットペルソナの思いと背景

外国人留学生の中には、日本に来る前は、もともと日本のことが特別好きだったわけではない人も多くいます。日本人の多くがまだ、日本がアジアで人気だ、日本のコンテンツ力は世界で通用している、そんな思いを持ちがちです。しかし、意外なことに、世界における日本への人気は、私たちが普段メディアなどから言われているほどではないことも事実だったりします。

実際に、日本に留学にくる外国人留学生の中には、本当はアメリカに行きたかった。中国に行ってみたかった。それでも、「仕方なく」日本にきた、という人も一定数います。「仕方なく」というのは、少しネガティブな響きになってしまいましたが、言葉を変えると「ご縁があって」日本にきた、とも言えます。このご縁というのは、日本の大学や政府が出している奨学金にあります。日本の文科省は全額奨学金を出して外国人留学生を招待していますが、このように全額奨学金を用意する国は数少ないのが現状です。そのため、たくさんの留学先の候補の中でも、全額奨学金だったから、というような理由で【たまたま】日本という場所を選んだ学生がいます。とにかく外国人留学生の数を増やして国際性を打ち出したい日本の大学は、アジアのトップ高校に出向いていき、全額奨学金があるということをアピールして、アジアの学生たちを招聘しているケースもあります。

そんな風にして、日本に来日した当初は、特別な思いを日本に持っていたわけではない人たちが一定数いますが、こういった人たちが、日本で生活をしていくうちに、日本の魅力に取り憑かれていく、というケースも、本当に多くあります。私たちの出会ったあるインド人の外国人留学生の方は、とにかく日本が大好きになり、温泉旅行にもよく行き、そこの温泉で仲良くなった方は、「血の繋がっていない異国の家族」のような存在にまでなった人もいます。こうして日本が好きになった人が、とにかく日本が好きだから日本で働きたい!という思いを持つことがあります。

♢日本が好きだから日本で働きたい外国人留学生の採用&定着のポイントは?

日本を好き、という思いを持つ外国人留学生をマネジメントしていくポイントは、彼らの意見・改善提案にしっかりと耳を傾けて、「一緒につくりあげる」ということを実現していくことです。

日本で数年間暮らした上で(それでも)「日本が好き!」という思いがある外国人を採用することは、好奇心で日本ではたらきたい人や、日本での滞在歴がないけれども日本への憧れがある外国人を採用するよりも、採用後の定着率がある程度見込めます。その理由としては、日本で生活をする上で、すでにある程度の理不尽なことや、色々な体験をした上で、そういったネガティブな体験を超えるだけの「好き」という思いを、外国人留学生の方が持っているためです。

日本企業で働いていく上で、外国人留学生は色々な文化的な葛藤に直面することとなります。ただ日本に憧れている、好奇心がある、というだけでは、そのような葛藤に直面した時に乗り越えるだけの強い思いを持てないことが往々にしてあります。しかし、すでに日本での色々なネガティブな体験を経た上で、それでも好き、ということは、過去のそういった体験で培ってきた感覚を養いながら、日本企業における異文化にご本人が寄り添いながら、一つ一つご自身で消化していかれる可能性が高いと言えます。

比較的採用後の定着が見込めるとはいえ、やはり日本が好きな外国人留学生の方への寄り添いはとても大切です。特に彼らが持っている改善提案には耳を傾けて、良い対話をしていく姿勢が大切です。日本が嫌いで批判精神しかない、という人がいう「改善提案」とは異なり、本当に日本が好きであれば、よりよくしていきたい、という思いから何かを提案している可能性が高くあります。そういった声にしっかりと耳を傾け、彼らの声や意見を活かしながら、御社をよりグローバルチームとして強くしていく、という姿勢があると、外国人留学生はご自身の存在意義を感じられ定着していくことになるかと思います。彼らの改善提案を活かしていくためにできることの例は下記の通りです。

・ミーティングで外国人留学生の声がしっかりと反映されるように、ミーティングを英語で実施する

・実力があると認めれば、改善に関わるプロジェクトをアサインする

・改善提案が会社の経営方針と合うように、頻繁にビジョンや計画を伝えていく

 

タイプ3 「日本は海外に比べて、安全な国だから」の採用&マネジメントのポイント

 

♢採用ターゲットペルソナの思いと背景

南米の国や中東エリアの国出身の外国人留学生からよく聞くのは「日本が自分の母国よりも安全だから日本で暮らしていきたい・はらたきたい」という思いです。日本で生まれ育った日本人にとっては安全というのは当たり前のことになっているので想像がしがたいかもしれません。改めて外国人留学生の方々から母国の状況を聞くと、世界は本当に色々な国があると気付かされます。最近ではブラジルの方々が立て続けに、母国がとても危険だから母国に残りたくない、という強い思いを弊社のコンサルタントに伝えていました。

日本が安全だから、という理由で日本で働きたい、という思いがある人の場合は、比較的日本への思いが強いと言って良いかと思います。確かに日本並みに安全な国というのは、世界にもありますが、同じように安全な国(例えばシンガポール)でも、日本ほど簡単にはビザが出されません。高度な技術をもつエンジニアにとって、安全かつビザが出やすい、という観点からは、日本は世界でトップレベルとも言えるのではないでしょうか。

♢日本が安全だから日本で働きたい外国人留学生の採用&定着のポイントは?

日本が安全だから滞在したいという思いがある外国人留学生をマネジメントしていく時は、御社がいかにその方の長期的なキャリア・ライフビジョンに合致しているかということを伝えていくことが大切です。

日本の安全、というところに惹かれて、日本で暮らしたい、という思いを持っている場合においては、日本という国そのものには長く滞在していこうという覚悟はある方かと思います。そういう方々は、永住権を獲得することを視野に入れていたりすることもあります。

しかし、日本に長くいたい=御社に長くコミットする可能性がある、というように短絡的に結び付けられません。日本に長く住むことを覚悟しているからこそ、より条件が良いところ、より安定したところ、より自分の将来を描けるところ、に転職しようという思いを持ち得ます。

日本が安全だから日本で働きたい、という思いをもった外国人留学生を採用した場合は、単純に彼らの日本への思いに安心するのではなく、やはり常にコミュニケーションを密にとりながら、特に御社の今後の将来の方向性やご本人の今後について、しっかりと定期的に話し合っていくことをお勧めします。しっかりとご本人が、御社に将来がある、と確信ができた時には、まるでパズルのピースがガシッとはまったかのように、御社に勢いを持ってコミットしてくれる可能性がある方々です。

 

最後に:動機はあくまで動機。その後のコミュニケーションが重要

今まで外国人留学生の日本への思い別にマネジメントのポイントをお伝えしてきましたが、すべての外国人留学生を採用した後に共通して重要なことは、採用後にどれだけ御社が外国人留学生の方とのコミュニケーションをとっていくのか、ということです。

常に人の心は変わっていきます。また今の時代は、売り手市場で、常に色々な仕事のチャンスにあふれています。これは語学力にハンデがある外国人エンジニアでも同様です。今の時代は語学力を問わずに、優秀なエンジニアを、より高い給料で採用しよう、としている企業がたくさんあります。

採用をした時点でモチベーションが高いから、と安心してしまい、その後のコミュニーションを怠ってしまう企業は、往々にマネジメントに失敗し、外国人の方々の早期離職率が高くなっています。どんなモチベーションで日本にいたい、という思いがある外国人留学生であっても、採用後は常にしっかりとコミュニケーションをとっていくことを意識していただきたく思います。

コミュニケーションをとる上で、具体的い御社で取り組める例を下記に記載いたします。

・One on Oneの実施

・定期的なご本人のキャリアへの思いの確認

・御社のビジョンや長期的な計画のシェア

日本への強い思いがある外国人留学生を採用された後は、ぜひしっかりとしたコミュニケーションをとりながら、御社もご本人も一緒に最高に成長していかれることを願っております!

 

注:上述のトップ3は弊社で面談等をする中で、聞いた留学生からの声をベースに独自でまとめたものです。

 


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松本麻美
松本麻美
「異人・変人と変革を」外国人ハイスキルエンジニアとベンチャー企業をつなげることで、一人一人が情熱を思い切り追求できる世界を創ることを目指すアクティブ・コネクターを2013年5月に創業。17歳で単身渡英。ウェールズの寄宿舎での2年間の生活、カナダでの大学生活を経て、就活やインターンに明け暮れる大学院生活を送ったのち外資金融に入社。311を機に退職をし、パキスタンに渡る。その後情熱に突き動かされるままに起業。

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