<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=489525144907814&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">

Active Connector Blog

 

All Posts

【外国人採用担当者向け】外国人留学生は、日本でどんな奨学金をもらっているの?

「優秀な外国人留学生を採用したい!」と考えるベンチャー企業の方は多いのではないでしょうか。外国人留学生の「優秀さ」をはかる一つの指標として、私たちがお勧めするのは、その外国人留学生がどんな奨学金を日本で受賞してきたのか、ということです。

弊社では、2013年に会社を設立して以来、ベンチャー企業の外国人エンジニア採用を多数サポートしてまいりました。その中にはもちろん、日本の大学に留学していた外国人留学生もたくさん含まれています。多くの外国人留学生との面談、採用のお手伝いをしてきた私たちが経験上分かった、外国人留学生の「優秀さ」を一つ、客観的にはかれる指標があるとしたら、大学名でもなく、奨学金のタイプです。なおここでの「優秀さ」というのは、ある程度のしっかりとした審査があり、ある程度の競争倍率を経て勝ち得た人、ということを証明しているもの、として定義します。

今回はベンチャー企業が外国人留学生を採用する際に参考になるように、外国人留学生の「優秀さ」の一つを測る、奨学金の種類についてお伝えします。

 

外国人留学生が日本で勉強するのに必要なコスト

外国人留学生が受給している奨学金についてのお話をする前に、そもそも日本という国が異国になる、外国人留学生にとって、日本で勉強をするというのは、どのくらいお金がかかることなのかをお伝えしたいと思います。

母国を離れて、馴染みのない国で勉強をすること。色々な大変さがありますが、もちろん金銭面でも母国にいるのとは違う大変さがあります(参考URL1 )。単純計算すると、1年で約165万円、大学に4年間通うと約660万円。外国人留学生の学費を含んだ生活費用は1ヶ月で全国平均138,000円です。

日本と同じような物価水準の人たちであれば、ある程度問題がなくても、留学生によっては母国の給与水準から考えると、あまりにも負担が大きいという方も多くいます。日本に留学をしているのであれば、アルバイトをすればいいのでは?と考える方もいらっしゃるかもしれません。確かに、外国人留学生というステータスで日本に滞在している場合は、申請をすれば、規定の時間数までアルバイトをすることを日本政府からは許可されます。しかし、外国人留学生が所属する研究室によっては、教授からアルバイトを許可されない場合もあります。また、日本に勉強・研究をする目的でやってきた外国人留学生の中には、自分の研究が忙しすぎるがために、アルバイトをする時間がない人もいます。

そんな中で、日本で研究を続けていくためには、外国人留学生にとって奨学金というのが、ライフラインになってきます。
今回は留学生活を資金の面で助けてくれる日本にある奨学金についてご紹介します。

5種類の奨学金

日本では色々な団体が奨学金を支給しています。奨学金の種類は大きく分けて以下の5つがあります。

 

日本国民の思いをあつめて・・・文部科学省の奨学金

まず、外国人留学生の「優秀さ」を示す一つの奨学金が、日本の文部科学省が出す奨学金です。外国人留学生の履歴書の中には「MEXT Scholarship」と書かれているかと思います。この奨学金は、国によっても難易度は異なりますが、総じて厳しい競争倍率です。また奨学金については、個人の履歴も含めて、日本政府がしっかりと選考をしているということが特徴です。今まで数多くのベンチャー企業の外国人留学生の採用のお手伝いをしてまいりましたが、文部科学省の奨学金を受賞している外国人留学生への評価は、どの企業もとても高かったです。

なお、2019年の文部科学省の奨学金の受給者数の数は、大学院で勉強をする人たちにもっともおおく支給されています。大学院に在籍する外国人留学生、4000名強に支給されています。次が学部に所属する外国人留学生で、数にして460名(参考URL)。 日本政府の施策としても、より学術レベルの高い人たちに日本の大学に研究にきてほしい、という意図が取れます。

ちなみに、この奨学金はとても留学生に人気で、Facebookグループでも、文科省の奨学金を受験するための情報交換グループがある位です。それもそのはず。この奨学金、かなり「太っ腹」な奨学金案です。
往復の航空券と生活費が支給され、入学金・授業料が免除されます。つまり、贅沢をしない質素な生活をすれば、これをもらっていたら、ほぼ自分のこすと負担ゼロで日本で勉強ができます。この奨学金を受給するためには、在外日本公館、あるいは日本の大学から推薦を受ける必要があります。受給者は他の奨学金を受け取ることが出来ないというのが特徴です修士課程、博士課程、研究生は月額143,000〜145,000円、学部生は月額117,000円支給されます(参考URL2) 。こんな風に全額奨学金を出している国は、世界でもかなり珍しいと言われています。

もしも御社に応募してきた外国人留学生が文部科学省の奨学金を受賞していた、と書いてあったら、しっかりとその候補者に注目されることをお勧めします。

 

毎年8000人近くが利用する、JASSOの奨学金

文部科学省ほど選考が難しくなく、毎年8000人近く(参考URL)の外国人留学生が受賞している奨学金があります。それがJASSOの奨学金というものです。JASSOというのは、日本学生支援機構というものです。

御社に応募してくる外国人留学生の履歴書にはJASSO Scholarshipと記述されているかと思います。奨学金という形をとって支給しているもののため、もちろん選考は経ている方々ですが、何せ受給者の数が多い奨学金です。この奨学金を受賞している、というだけでは、優秀か優秀でないか、の判断は、正直難しいかと思います。

JASSOの奨学金を受給していくためには、日本の大学(大学院)におけるある一定の成績を保つことが、受給条件になってはいます。しかし、日本の大学の成績のつけ方の甘さは、大変有名です。もちろん全てのクラスに言える訳ではないですが、往往にして日本は甘い、これが外国人留学生の印象です。そんな中でJASSOの奨学金を受給している=飛び切り研究を頑張っている、勉強で優秀な成績を納めている、ということには直結はしないと言えるかと思います。

なお、JASSOでは2種類の奨学金を日本の在籍校を通じて支給しています。
・文部科学省外国人留学生学習奨励費
成績や財政状況に制限があります。日本留学試験で優秀な成績な修め方は事前に来日前に申請も可能です。月額48,000円が支給されます(参考URL3)。
・海外留学支援制度
8日以上1年未満のプログラムに参加する留学生が対象の奨学金です。月額80,000円が支給されます(参考URL4)。

もしも御社にJASSO Scholarshipを受給している、という外国人留学生が応募してきた場合は、具体的にどんな研究を頑張っているのか。学会で発表したことがあるのか。今までにどんな研究論文を書いてきたのか。など、具体的な研究結果をしっかりと確認されることをお勧めします。そのような具体的な取り組みからは、ご本人の努力や研究への情熱がしっかりと理解できるかと思います。

 

大学独自の奨学金

他にも外国人留学生が受給できる奨学金には、彼らが所属する大学からの奨学金というのがあります。これらは、それぞれの大学の基準に基づいて支給されているものなため、大学からの奨学金=「優秀」というように、すぐには関連付けられません。もしも大学からの奨学金を受給しているという外国人留学生が御社に応募された場合は、採用面接の際に、その奨学金はどんな条件で支給されていたものなのか、というのを確認されることも一つかもしれません。

例えば、早稲田大学が独自に外国人留学生に支給している奨学金があります。これは年間の授業料が無料になる奨学金で、年間250人ほどの外国人留学生に支給されているそうです(参考URL) 。受給条件は

・私費留学生

・経済的に困難

・成績が優秀

この3つです。私費留学生ということは、文部科学省の奨学金を受賞していない、ということでもあります。大学の奨学金よりも条件が良い文部科学省の奨学金を応募した上で、それには合格しなかった方、という可能性もあります。

東京大学にも、外国人留学生を対象とした独自の奨学金制度があります。2004年に設立されてから今までに500人を超える外国人留学生が受給された東京大学フェローという奨学金があるそうです。これらは、毎月研究のために毎月15万円もしくは20万円が支給されるものとのことです。この応募要件としては、早稲田大学と同様に、他の奨学金を受給していないということが条件としてあります(参考URL)。

いずれにしても奨学金を受給して、頑張って日本で勉強しているということにはかわりはありませんが、大学の奨学金というは、経済的な理由や他の奨学金との兼ね合いを考えて提供されている場合も多いということが一般的に言えるかと思います。

 

地域の思いが詰まった地方自治体・国際交流団体の奨学金

住んでいる場所や所属する学校の所在地によって、受け取ることができる奨学金も有ります。金額は、かなり幅が有り、月額が数千円〜数万円。(参考URL5) 例えば、広島では、月額30,000円を、毎年50名ほどの留学生に支給しています。(参考URL6)
こういった奨学金はその地域に根ざしている企業や団体の方の寄付によって成り立っているのが多く有り、その地域の方の留学生への思いを感じますね。

 

民間奨学団体の奨学金

民間の団体の目的や性格を反映している学生を対象、専攻やどこの出身地域を絞って対象としている奨学金が多いです。(参考URL7) 民間団体の奨学金は、独自の選考プロセスがあり、ある一定の競争率を経てきて受賞している、と考えて問題ない場合が多くあります。特に数年前は、ある企業の奨学金を受給する外国人留学生は飛び抜けて優秀だ、と留学生の間でも評判な奨学金もありました。

ただ、民間団体が出す奨学金というのは、それぞれのポリシーや思いがあるため、こちらは一概に、民間団体の奨学金=「優秀」ということは結論付けられません。もしも「優秀」かどうか、というのをしっかりと確認したい、という場合には、民間団体からの奨学金を受賞している外国人留学生が御社に応募してきた際に、その奨学金のサイトを確認されたり、奨学金の提供者に募集・選考条件をヒアリングをすることもお勧めします。

なお、民間団体の奨学金の中には、アルバイト禁止などの条件をつけている奨学金もあります。民間団体からの奨学金を受給している外国人留学生を御社でインターンシップ経由で採用したい、という場合があった際には、お気をつけください。

 

最後に:外国人の「優秀さ」とは?

最後に、日本人は、大学名でその人の「優秀さ」を測る傾向があります。しかし、外国人留学生に至っては、「優秀さ」というのを、その留学生の所属する大学名だけでは測り難いというのも覚えていただきたい点です。

日本に留学をする外国人留学生の方々は、それぞれの大学の世界ランキングを気にされる人ももちろんある一定数いますが、大学院の修士・博士課程で研究をする人については、どの研究室で研究ができるのか、ということの方が、大学の名前よりも研究の質に影響します。研究に没頭したいと考えている方の中には、大学名ではなく研究室で選んでいることも多くあります。とてもニッチな研究をする研究室に認められるためには、しっかりとした研究結果がすでにあったり、研究室に入るための競争も存在します。その意味において、研究室によっては大学以上に「優秀さ」というのが測れる場合もあるかもしれません。

最後になりますが、実はここまで「優秀さ」という言葉を多用してきましたが、私たちアクティブ・コネクターでは、一つのものさしで人の優劣を測る、という考え方そのものが、今の時代にはあっていないのではないか、ということも思います。確かに上述したように、ある一定の競争を経てきた人、というのは、誰か御社以外のスクリーニングを経てきている、ということで一つの安心材料になるかもしれません。しかし、そのスクリーニングの基準そのものが、御社の採用基準と合致しているということは少ないかもしれません。また何かの競争に勝ち抜く、ということそのものが、ベンチャー企業を今後確実に成長させてくれる、という保証にはつながりません。

今回上記でお伝えした奨学金は、あくまで一つの参考材料としていただき、これからニッチな市場でマーケットを急拡大していこうと考えられている御社であれば、御社独自の「採用基準」をしっかりと持ち、良い候補者を見逃さないこと、良い候補者に出会ったらしっかりと良い面接をしながら、相手に気に入ってもらう努力というのが今は求められています。

ぜひ御社の成長が実現する良い外国人留学生、外国人エンジニアの方に出会えることを一同願っております!

新規CTA

 

                        ◆◆外国人採用を成功に導くE-bookをダウンロード◆◆
資料をダウンロード
外国人エンジニア採用における募集〜内定承諾まで、
大きな体制変更なしに今すぐ実践できるポイントを3つに凝縮

〜こんな方々におすすめです〜

・日本人エンジニアの採用には限界を感じており、外国人採用に踏み切ろうとしている
・求人を出しているがなかなか良い候補者が集まらない、何を改善すべきかわからない
・内定を出しても承諾に結びつかないことが多い

候補者が集まらない間にもかかり続ける採用コスト、今できる工夫で解消できるかもしれません!
資料ダウンロード
松本麻美
松本麻美
「異人・変人と変革を」外国人ハイスキルエンジニアとベンチャー企業をつなげることで、一人一人が情熱を思い切り追求できる世界を創ることを目指すアクティブ・コネクターを2013年5月に創業。17歳で単身渡英。ウェールズの寄宿舎での2年間の生活、カナダでの大学生活を経て、就活やインターンに明け暮れる大学院生活を送ったのち外資金融に入社。311を機に退職をし、パキスタンに渡る。その後情熱に突き動かされるままに起業。

Related Posts

“異人”採用企業インタビュー第10弾 リンクウィズ 株式会社

2015年3月に浜松で、3名の創業者により設立されたリンクウィズ株式会社。3次元形状処理エンジンを活用した産業用ロボットの自律化を展開し、ロボット産業に革新を起こしている急成長のベンチャー企業です。先日は株式会社INCJやパナソニックからの大規模資金調達を成功させたことがニュースで話題になりました。 今後、海外展開を加速化させていく計画を持つリンクウィズ社の強さの秘密には、社員の30%が外国籍メンバー、というグローバルチームの存在があります。今回は代表の吹野様に、チーム作りにかける思い、マネジメントのポイントを中心に、世界に挑戦するグローバルチーム作りについてお話をお伺いしました。

4つの大学にアルバイトの求人情報の掲載を申し込んでみた!の体験談

多くのベンチャー企業が、「できるだけ費用を抑えて良いひとを採用したい!」という思いがあるのではないでしょうか。また、最近ではカルチャーマッチを大切にされるベンチャー企業の中には、インターンやアルバイトからフルタイム採用というのを一つの採用手法として取り入れている方も増えてきているかと思います。 そんな中、学生アルバイト採用をする上で、大学のキャリアセンターの掲示板に掲載するということを考えたことはありますでしょうか?とても古典的な発想に聞こえるかもしれませんが、色々な大学に実はある「就職情報掲示板」的なところに、求人情報の掲載をお願いしにいくというものです。 私たちの会社で自社採用のアルバイトを今回募集するにあたって、この大学の「掲示板」に求人情報の掲載をお願いする、ということにトライしてみました!今回問い合わせをしたのは慶應大学、東京大学、上智大学、早稲田大学の4校です。 大学の「掲示板」にアルバイト求人掲載する方法について、なかなかまとまったサイトがないと思うので、今回は「大学に求人情報の掲載を申し込む」プロセスについての体験談、具体的な方法をまとめたいと思います。なお、今回は「求人掲載をする」ということだけで、実際にそこに求人を出して効果があるかどうかが分かるほどの時間が立っていないことをご了承いただければと思います。 少しでも採用費用を抑えたいと考えているベンチャー企業の方が、大学生インターン(アルバイト)を募集する際の方法として参考になればと思っております。

スタートアップこそできる!逆転発想で高める御社への志望度・信頼度

こんにちは、アカウントマネージャーの朝日です。様々なステージでスタートアップに挑まれている企業に人材採用のご支援やアドバイスをさせていただいています。 外国人の採用は、スタートアップとの相性が抜群に良い!と私たちは確信しています。そして、この実感は日増しに強くなっているのです。 ところで、多くのスタートアップ企業は人事部を組織しているところが少なく、社長自らが採用窓口となっています。また、バックオフィス担当者が経理と採用・人事を兼務されているケースも多く見受けられます。 兼務が影響して初速が鈍ったり、他の業務を優先しなければいけない時期もあるかもしれません。社員数がある程度まとまったと実感した段階で、単独の人事セクションを設立することは非常に重要だと考えます。 一方で、組織が小さいからこその柔軟性を生かして外国人採用に成功した企業のお手伝いをさせていただいた実績が私たちにはあります。 今回は、私が直接担当したケースを含め、特に、人事部を持たないスタートアップ・ベンチャー企業において選考段階で候補者(外国人人材)の理解を勝ち取ったケースをご報告します。