<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=489525144907814&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">
All Posts

人材争奪戦から一線を画しオックスフォード卒外国籍エンジニアからも選ばれる広島発企業とは

“採用戦略”を聞きに行くと、あったのは社員を徹底的に大切にする会社だった!

#50名以下IT企業 #外国人エンジニア採用

広島県に本社を構え、ECサイトから医療機器、仮想現実テクノロジーまで少数精鋭のチームで開発を行う株式会社システムフレンド。同社は2015年より本格的に外国籍エンジニアの採用を開始し、経済産業省より高度外国人材活躍企業にも選定されています。オックスフォード卒の学生をはじめ、世界の名門大学出身エンジニアたちが大企業には目もくれず、同社の仕事の面白さ・メンバーに魅了され次々参画していきます。一体どんな採用戦略が隠されているのかと訪問すると、そこにあったのは社員への真摯なリスペクトを持った経営陣たちの姿でした。同社取締役 経営企画グループリーダーの岡本さんと、取締役 Team XRリーダーの前本さんに、同社の外国籍エンジニア採用と採用後の取り組みについてお話を伺いました。
(聞き手:アクティブ・コネクターCEO 松本)

 

システムフレンド様_取材記事原稿-4右側より岡本さん(経営企画グループ リーダー)、前本さん(Team XR リーダー)

 

 

 

 

創業20年、外国籍エンジニアとの出会い

松本:創業から20年以上が経った御社で、外国籍エンジニアの採用に注力をし始めたのは近年のことと伺いました。日本人社員で構成された会社の基礎があった中、新しい採用に注力したきっかけや背景を教えてください。

岡本さん:外国籍社員の採用は、当初は戦略的に開始したものではありませんでした。遡るとおよそ5年近く前、たまたまご縁あって知人から紹介を受けたのが、スペイン人のエンジニアでした。試用期間として一度一緒に働いてみたらものすごく優秀な方で、ぜひ一緒に働きたい思い、3ヶ月も待たずにその後すぐ正社員として参画してもらいました。

この後また良いご縁があって、ドイツ出身というこれまた外国籍のエンジニアの紹介を同知人から受けました。この方の研究内容と弊社での開発内容もとてもよく合い、結果的に2015年に2名の海外出身メンバーを迎えることになりました。

この2名の参画をきっかけに、以降社員の20%は外国籍のメンバーで構成する意識で採用に臨もうと、会社としても戦略的に捉えるようになりました。

 

システムフレンド様_取材記事原稿-2自ら外国籍エンジニアの方に日本語レッスンを提供する岡本さん
システムフレンドでは現在スペイン、ドイツの他にもイギリス、オーストラリア出身のエンジニアが活躍

 

松本:優秀であるとはいえ、それまで長いこと日本人だけで回ってきた組織が、外国籍メンバーを迎えるというのは大きな変化だと思います。言葉や文化の違いなど、現場での混乱は生まれなかったのでしょうか。

岡本さん:「外国人だから」という理由による抵抗は全くなかったようです。現場に大きな混乱を生まなかった理由の一つは、2名ともある程度は日常的な意思の疎通が日本語でも図れたからだと思います。エンジニアが多いので、技術的な話は言語関係なく伝わることも多いと聞きます。また、創業者でもある前代表岡本の考え方もあり、会社には「海外」や「知らないこと」へは抵抗ではなく興味を示すような雰囲気がありました。

でも確かに、言葉の違い自体は存在しますし、英語も日本語も互いに話せるに越したことはないと思います。せっかくの機会だから、言語習得のサポートを社員に提供したいなと思い、2名の外国籍メンバーを迎えた同年、英語教室と日本語教室を同時に社内で開講しました。

 

松本:日本語か英語、どちらか一方を社内レッスンで提供するお話は聞くことも多いですが、どちらもサポートするというのは純粋にすごいなと思います。

岡本さん:業務で両言語が話せないとすごく困るとか、仕事が滞ってしまう状況ではないのですが、せっかくこういう環境にいるのだから、今後のためにも身につけてしまった方がいいよね、という気持ちはありました。あとは、外国籍社員に疎外感を持ってほしくないという意味合いが大きいです。

(日本語レッスンの運用については、最終章で詳しく伺います)

 

 

 

英語化でも日本語の押し付けでもない共存のしかた
ーシステムフレンドのグローバルチームワークー

松本:エンジニア同士では、IT用語・コードといった「共通言語」によって仕事の話は進められるかもしれません。一方、一般的な会話では「細かなニュアンスが伝わらない」」ことを心配する企業側の声もよく聞きます。この点に関して、御社はどのように考えられているのでしょうか?

前本さん:私自身、英語での会話はあまり得意な方ではありません。直接外国籍メンバーと話をする際には日本語を使うことも多く、細部まで誤解がないように伝えようとして時間がかかることもあります。それでも、アプローチ方法を変えたり、繰り返し伝えることで最終的にはお互いに同じ理解に辿り着くことができています。

 

システムフレンド様_取材記事原稿-6米Microsoft社が個人の活動を表彰するMicrosoft MVPを3回連続で受賞した前本さん
面接では「人生をどう楽しむか」の命題をシステムフレンドでの仕事にブレイクダウンした資料が好評

 

入社してくる外国籍メンバーは全員日本語の習得意欲が高く、彼らの日本語の上達が早いことはコミュニケーションを充実させる上で助かっています。

一方、チャットなど書き言葉はチーム全体でも英語を使用しています。コミュニケーションについては、お互いが歩み寄り、伝わるまでトライし続けるという積み重ねから成り立っているのだと思います。

 

松本:外国籍社員をチームに迎えると、コミュニケーションにかける時間やフォローが「コスト」だと考える企業もあります。ITチームだけ多部署から切り離して英語で回る組織にするというケースも珍しくありません。前本さんは、「伝える努力」を続けることに対しフラストレーションを感じたりはしないですか?

前本さん:私のチームでは、日本人メンバーが主にクライアントとコミュニケーションを取ることになりますので、その内容を外国人社員に翻訳して伝える「手間」は確かにあります。追加で必要になる時間や誤解が生じる可能性に対し、コストやリスクになるといった考えも、ないわけではありません。

 

システムフレンド様_取材記事原稿普段からVRゴーグルをつけている方が自然という前本さんとチームメンバーのベンソンさん(中央)
スティーブンさん(左より2番目)お二人をご紹介させて頂いた弊社三川(左)

 

ただ私たちには、もし社員がこの会社を出ることになっても、他の場所で活躍し日本で暮らせるようになっていてほしいという思いがあります。そのため、常に翻訳される側にしてしまうのではなく、ある程度日本語スキルが身についたら日本人と一緒にクライアントを訪問してもらうようにしています。

私たちのこうした思いだけではなく、クライアントの声を直接聞くというのは、実はエンジニアにとってとても大切なことです。「何のための開発なのか」「誰の役に立っているのか」こうしたことは最前線に立たないと中々見えない部分です。クライアントを担当したことで、モチベーションが更に上がることもあります。

 

松本:言語でチームを切り離さないからこそ、できる仕事の可能性が広がり、結果的にモチベーションが更に上がるきっかけにもなるのですね。

岡本さん:外国人社員同士でも、日本語がある程度できる人や弊社で経験を積んだメンバーが次に入社した人をサポートする、という循環が自発的に生まれ始めました。自分が経験したからこそ気持ちがわかるようです。先輩社員からのサポートは心強いと思います。

システムフレンド様_取材記事原稿-1定着のためではなく、社員の幸せを願って色々な取り組みをされるシステムフレンド
終始和やかに、愛に溢れた雰囲気でのインタビューとなりました!

 

 

 

定着がゴールではない 
施策や行動全ての裏にある、社員を大切にする姿勢

松本:「日本語の上達が早い」というのは、学びたい気持ちをレッスンの提供という形でサポートしていることも大きな要因だと思います。具体的にどのような運用をしているのでしょうか。

岡本さん:日本語教室については、2種類用意をしています。

日本語の基礎の学習経験がない人に対しては、まずは土台が必要なので有資格者の講師によるプライベートレッスンを提供しています。言葉の基礎を学習した経験がある人に対しては、私が週に1回会話をメインにした日本語教室を開いています。お互いに話し、聞き合うことが目的なので、それぞれの近況報告や時事関連の話題について扱うことが多いです。

システムフレンド様_取材記事原稿-5広島と東京をオンラインでつないで行う、日本語教室の様子
入社当時は日常会話も難しかったメンバーも今では日本語での会話が可能に

 

言葉を学べることはもちろんですが、社内で孤立感を与えないため、という意味合いも強いですね。社内の全体ミーティングで大切な報告や制度に関する説明をしたとき、内容によっては後日日本教室の時間を再度その説明に充てることがあります。わからなければいつでも聞きに来るよう伝えてはいますが、会社から働きかけるフォローも大切にしています。

松本:外国籍社員と日本人社員の間で入手できる社内情報の量や質に違いがあり、孤立感が生まれるというケースは少なくありません。御社ではそういったことも当たり前のように対応されているのが、素晴らしいですね。先ほどから施策や考え方が素晴らしいなと感じるのですが、以前からこうした考え方が根付いていたのでしょうか?

岡本さん:前代表の岡本は、自国から親や家族を連れてきた社員を必ず食事や自宅に招待し、家族との交流をしていました。大人であるとはいえ、異国の地で自分の子どもが暮らしていることには多少なりとも不安があるに違いありません。そうした親御さんに、どれだけ自分たちの会社で活躍してくれているか、大切な存在になっているかを直接伝えることをとても大事にしていました。現在、新たに代表に就任した朝山もそうした交流を引き継いでいます。

システムフレンド様_取材記事原稿-3普段は広島オフィス出社の岡本さんと東京勤務メンバーでの懇親の様子


海外出身であるがゆえに日本人の状況と異なる部分に丁寧に向き合う、ということが結果として日本語教室になったり、家族との交流につながっているのだと思います。

何より、大変だとか面倒という気持ちは全然なく、私たち自身が楽しんでいるんですよね。

◇◇◇◇
外国人人材を「労働力」としてしか見ず、必要な人手、スキルだけ会社に持ち込めれば良いとするような実態もある昨今、システムフレンドさんの考え方や行動は本来あるべき「人との向き合い方」に根ざした、今こそ改めて立ち返るべきあり方だと強く感じます。こうしたマインドがある結果、社員が安心して仕事に没頭できる心理状態や環境が生まれ一人一人がご活躍されているのだと理解することができました。

大切な気づきを、本日はありがとうございました!

 

新規CTA

小林喜子
小林喜子
Marketing Officer 大学を卒業後アクティブ・コネクターのインターンから参加し、フル参画。アカウントマネージャー職を経て、現在は多様性を真に強みとできるグローバルチームづくりをリアルな現場から探るため、インタビュー記事やブログを執筆、発信している。

関連記事 \こちらもオススメ!/

Zoomを使ったリモート社内研修にオススメのツール・Tipsのご紹介

#Zoom #リモート研修 #在宅勤務

「買い手市場は本当か」コロナ禍での採用を考える

#採用トレンド #Withコロナ #スタートアップ

リモートワークの壁を乗り越えろ!弊社の遊びを交えた取り組み

#リモートワーク #組織づくり #異文化コミュニケーション リモートワークの課題に、そろそろ多くの企業が気づき始めているのではないでしょうか。 リモートワークが始まった当初、多くの人々が「Zoomの打ち合わせは効率的だ」「意外と集中できて良い」等、リモートワークのプラスの面に着目していたかと思います。また、リモートワークがうまく実施できていない=会社としていけていない、というレッテルを貼られるようで、なかなかリモートワークの課題を公にするのが憚れる、そんな思いをもつ経営者・人事の方も多いのではないでしょうか。しかし、実際にはリモートワークができるツールや環境が整っていることと、モートワークで理想のチームを再現できるという状況の間には、天と地ほどの差があります。 今回は、弊社で気づいたリモートワークの課題と、その課題を乗り越えるために行なった取り組みの一つをご紹介したいと思います。 目次 ・リモートワークを実際のオフィス空間の概念からとらえてみる ・リモートワークの壁:ランダムな出会いと会話がなくなってしまう ・リモートワークの壁その2:意識して相手を考えないといけない ・弊社でのちょっとした取り組み:シークレットサンタ ・おわりに  

eventreportbanner